印象に残っている人⑩ー⑤

 

s-ta.hatenablog.com

 

本人が自宅へ帰った場合の支援として、今後は小規模多機能型居宅介護を利用することになりました。小規模多機能型居宅介護へ今までの経緯を説明したところ「本人のために、精いっぱいがんばります」と、とても前向きに受け入れてくれました。その後再度弟に集まってもらい説明と契約を行い、配食サービスとホームヘルパーとデイサービスを組み合わせて利用することとなりました。

自宅へ戻って1日目・・・小規模多機能型居宅介護より「ご飯も食べられているし、順調です」と連絡があり、我々職員もホッとしました・・・がそれも束の間、3日目の朝に小規模多機能型居宅介護から連絡があり

職員「本人が自宅で転倒されていて頭から出血されています。それと本人の希望が強くて病院にも行かないって言うし、職員が物を盗ると言われるし、もうわがままがすごいのでこれ以上の支援は無理です」

私「そうなんですね。本人は大丈夫ですか?」

職員「自宅で転倒されていて出血されていますが、会話はできます」

私「救急車は必要ですか?」

職員「そうですね、出血しているので呼んだ方がよさそうです」

ということで病院で治療することになりました。受診の結果、頭のケガの治療と栄養状態がよろしくないのでしばらく入院することになりまして・・・ここでまたまた再度ふたたび二度あることは三度ある状態のループがおき、保証人問題が発生してしまいました。(優しい)弟へ電話してみると

弟「またですか・・・」

私「そうなんです」

弟「さすがにもう限界ですよ」

私「そうですよね」

弟「私さん達も、こんな姉を支援しないといけないとは大変ですね」

私「(姉は傍若無人なのに、弟は丁寧な物腰でできた人物だなー)本人にも良い所はありますし、ひいては弟さんのためにもなると思っているので、どうにかしたいとは思います。しかし弟さんに迷惑ばかりかける形になってしまってすみません」

弟「こんなに続くとつらいですね」

私「今回入院できたので、退院までしばらく時間は作れると思います。その間に本人の今後の生活をどうするか、我々や病院の職員も含めていろいろ話し合ってみますので、また連絡してもいいです?」

弟「姉のことは本当にどうなってもいいと思っています。しかしある程度のことはしますので、いい案があれば教えてください」

私「どうもありがとうございます」

という流れで入院の保証人になってくれることになり、一度病院で合流することにしました。しかしここからがこのケースの正念場でした。

つづく