大学生時代の行動力

私は福祉系大学に通っておりましたが、その中で3年生の時に受けた講義で、印象で残っているものがあります。ソーシャルワーク演習という科目のなかで「身近にある生活課題・社会問題を詳しく調べてみよう」といった取り組みです。

 

(補足説明)

ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」
ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエン
パワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。

演習:実際の情況を想定して行う訓練。

ソーシャルワークの定義が難しいのですが、簡単にまとめると「つなぐこと」です。困っている人と解決できそうなことをつなぐイメージです。(説明おわり)

 

講義では数名のグループ(2~6人)になりそれぞれテーマを決めていったのですが、ほとんどのグループが身体障がい、知的障がい、高齢者の施設を調査する、インタビューするという方法をとられていました。その中で我々は2人でグループになり、なるべくほかのチームとは違う視点で取り組もうということでアイデアを出し合いました。話し合った結果、オカマバー(正式名称が違っていたら教えてください)に行ってみようということになり、セクシャルマイノリティ(同性が好きな人や、自分の性に違和感を覚える人、または性同一性障害などの人々のこと、性的少数者)の生活課題についてインタビューしてみることにしました。なんとなく2人でオカマバーに行くのは心細かったので友人(私たちの講義とは関係ない)を2人誘いまして、合計4人(全員男性)で行くことにしました。

初めてのオカマバーでしたが、私が行ったところは落ち着いた雰囲気でショーのようなものはありませんでした。キャバクラより少し明るい店内で、カラオケがありました。働いていた方は(性別が表現しづらいのですが)もともと男性だった人が2人、女性が1人でした。

お店の方は生活のことや同性愛と分かったきっかけ等、いろいろなことを話してくれまして、我々が大学生で勉強のために来ていることも伝えました。そこで働かれていたオカマの方の好みのタイプとしては

①ヒゲ

②短髪

③筋肉(マッチョ)

が好みの三原則と言われており、我々にもちょうど該当する人間がおり(あだなが軍曹)非常にモテていました。21時ごろからしこたま酒を飲んで楽しみましたが、終了したのが次の日の2時でして、そこから友人宅にお泊りをしました。講義に関係のない友人はすぐ寝てしまったのですが、我々は「寝てしまうと忘れるだろうから、今のうち(もう2時半だけれども)に内容をまとめよう」と決め、励ましあいながらレポートを作り上げました(結局5時半までかかりました)。

その後ソーシャルワーク演習の講義内でオカマバーでの聞き取りを発表したのですが、全体的に言語化することが難しくあまり上手にできませんでした(お世話になった方々、申し訳ありません)。しかし教員からの評価は一番高いものだったため、みんなで取り組んでよかったなーと思いました。講義も仕事もなんでもそうですが、自分たちが興味を持って楽しまないと行動に移すのは難しいなと感じます。これからもこの経験を基に、新しいことに挑戦していこうと思います。

みなさんは思い出に残っている授業とか講義はありますか?