お金のことを意識したとき

そもそも私のお金に対する考え方を作ってくれたのは、両親です。残念ながら両親はお金にルーズで資産形成とは無縁の人でした。また、蓄えもなければ収入も少ない方で、さらには喫煙や飲酒、ギャンブルもしていました。ですので(?)高校生のころ私が大学へ行きたいと伝えた時には「我が家にはお金がないから、そんな費用はだせませんよ」と言われてしまいました。いろいろ自分なりに考えた結果、学費を自分で稼ぎながら学校へ行くという選択をしました(奨学金は借金だと考えており、借金=悪いこと、と思い込んでおりました)。仕事と勉強との両立で大変ではありましたが、今まで何気なく通っていた「学校」に自分の働いたお金が使われていると思うと、自然と勉強には身が入りました。当時は「勉強するにもお金がいるんだなー」と、漠然と世の中の仕組みを実感していただけで、なんとなく慌ただしく過ごしていました。学費を自分で支払い自宅にも生活費を入れていたため、自由に使えるお金は月に2万円くらいでした。この頃は特にケチに徹していて、私なりの行動としては

①服は古着(Tシャツ300円、シャツ300円、コート1500円等)か、おさがり

自動販売機で飲み物は買わない

③友人と遊ぶときには、スコアシート手書きのボーリングへ行く(1ゲーム100円でした)

④ギャンブル・たばこはやらない

⑤お酒を飲むのは友人とだけ(一人では飲まない)

⑥使わない物をオークションで出品する

を実際に取り組んでいました。私が18~22歳の間は両親の生活・性格と反対の行動をとることで、学費を捻出しておりました。これは両親を責めたり批判しているわけではなく、私は両親とは違うお金の使い方を好んだというだけです。私のお金に対する基本的な考え方は、このあたりからはっきりしてきたように思います。