Fall of Troy / Doppelgänger 感想 ポクポクチーン

2005年発売のアルバムですね。2007年くらいにCDを購入した記憶があります。

1.I Just Got This Symphony Goin'

2.Act One, Scene One

3.F.C.P.R.E.M.I.X.

4."You Got a Death Wish, Johnny Truant?"

5.Mouths Like Sidewinder Missles

6.The Hol[ ]y Tape...

7.Laces Out, Dan!

8.We Better Learn to Hotwire a Uterus

9.Whacko Jacko Steals the Elephant Man's Bones

10.Tom Waits

11.Macaulay McCulkin

このアルバムは今でも聴くくらい、私の好みのアルバムです。アルバムを通して全体的に衝動性が高く疾走感もあり、メロディも豊富で聴いていてかなり気分が高まってくる楽曲ばかりです。一見(一聴?)はちゃめちゃな感じもしますが、そうじゃなくきれいにまとまっている印象もうけます。

なんとなくですが、若さゆえの過ちを強引に芸術に押し込めた塊みたいな印象を受けます。別の言い方をすれば、一歩間違えれば黒歴史になってしまうような頭の中の物をこのメンバーの化学反応でまとめあげた、みたいな感じがします。別の言い方をすれば、思春期の衝動性を発散するため、音楽に自己研鑽と精神安定効果を求めたみたいな感じがします。

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1曲目の歌詞をみてみますと

All alone and now it feels so hopeless
With the temporary blood that you draw
Keep in mind
When I'm trying to hold this together
Now you're gone and I'm wasting away

And no, we can't deny it
Look in my eyes
It's you I confide in
And now that I am trying
Words I choke back
We can't deny it

Your eyes watching me like a camera
Overexposure to these kind of days
And the dream was surreal as the film was
Shooting stars and galactic fates

And no, we can't deny it
Look in my eyes
It's you I confide in
And now that I am trying
Words I choke back
We can't deny it

Wait another day
For my mind to change
Con your way out of this
And make mistakes
I'll stand by this

Wait another day
Can't find the words to say
I know I need
To see you and feel you
These days just aren't
The way they used to be

Scream out my name

Wait, we're whole again
You were my pride
But where have you been
Full force, full force, full force
Look up ahead
Mayday, mayday, mayday
We're already dead

And no, we can't deny it
Look in my eyes
It's you I confide in
And now that I am trying
Words I choke back
We can't deny it

日本語訳をみますと

ひとりぼっちで、絶望的な気分
一時的な血で
心に留めておく
私がこれを持ちこたえようとしているとき
今、あなたはいなくなり、私は衰えていく

そして否定はできない
私の目を見て
私が打ち明けているのは君なんだ
そして今、私は試みている
言葉に詰まる
否定はできない

カメラのように僕を見つめる君の目
このような日々に過剰な露出
夢は映画のようにシュールだった
流れ星と銀河の運命

そして否定はできない
私の目を見て
君だから僕は打ち明ける
そして今、私は試みている
言葉に詰まる
否定はできない

もう一日待つ
私の心が変わるのを
己を欺き
そして間違いを犯す
私はこれに耐える

もう一日待つ
言うべき言葉が見つからない
君に会って、君を感じたいんだ
この日々は昔とは違う

私の名前を叫んで

待って、私たちはまた一つになった
君は僕の誇りだった
でもどこにいたの?
全力 全力 全力
前を見よう
メーデー メーデー メーデー
私たちはもう死んでいる

となります。

日本語訳の最後の歌詞が、戦わない北斗の拳みたいですね。

歌詞の内容はよくわかりません。

この曲は前のめりな勢いがあり、メロディの展開もその構築も面白く、とてもかっこいい曲だなと感じます。ベースもデュアンデュアンしていて力強さと流麗さを味わえます。そのなかでこの曲のハイライトは、0:51あたりのメロディが、完全に木魚と引磬(いんきん)のポクポクチーン(一休さんのアレ)に聴こえるところです。

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この曲の題名をみてみますと

I Just Got This Symphony Goin

私はこの交響曲を始めたばかりだ

でありますので、もしかするとこの曲は考えることを止めない、一休さんのように知恵を出して行動していくというメッセージが込められているのかもしれません。または、曲調は激しくて難解かもしれませんが一休さんの象徴(ポクポクチーン)を入れることにより「慌てない慌てない。一休み一休み…」という、複雑に入り組んだ現代社会へ疑問を投げかけているのかもしれません。どちらにせよ(どちらでもないと思いますが)私にとっていい曲・いいアルバムです。