印象に残っている人⑩ー②

 

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しばらく本人の自由な生活は続いていたのですが、ある日民生委員から電話がありました。

民生委員「本人が自宅で転倒したらしいの。それから数日経っているみたいだけど、身体の動きが前より良くないのよね。何回か私と近所の人がご飯を提供しているんだけど、どうしようか?」

ということだったため、早速民生委員と近所の人と本人を見に行きました。久しぶりに本人と会ったのですが、きちんと私のことは覚えており受け答えは良好です。歩行はなんとかできていますが、ふらつきがみられることと、顔が腫れています。いつ転倒したのか尋ねると「いつだったかな?わからない」と言います。転倒のダメージが顔の腫れだけではないかもしれないので病院受診を勧めると「絶対行きたくない✖3」と言います。このまま自宅にいても生活が難しく、ご飯の準備も一人ではできなくなっているのでどうするか検討したところ、本人より「しばらくは民生委員の人と近所の人にご飯を作って持ってきてもらうから大丈夫」との発言があり

本人の自分勝手な初便にびっくりした我々の顔

数秒時が止まりました。民生委員も近所の方もそこまでする義理はないので私から「家族でもないしそこまでできませんよ。素直に病院に行きましょう」と伝えましたが、相変わらず「病院には絶対行かない✖5」でした。事業所の職員と電話で相談したところ、苦肉の策でせめて生活ができるようにショートステイを利用してはどうかと助言があり、本人へ提案すると受け入れはしぶしぶでしたが了承されました。

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ショートステイを利用するにあたり保証人が必要となるので、本人から以前聞いていた弟に連絡していいか尋ねると「絶縁状態だからやめておいて」と、ここでも躓いてしまいました。理由を尋ねるも「お金を貸して返ってこないのよ」とだけ話し、詳しくは話してくれません。どうしたものかと話し合っていたところ、今の市営住宅の保証人の話になり「ここの保証人はいとこになってもらっているの。その人なら私の恩を知っているし、いろいろしてくれると思うから電話してもいいわ」と言いました。そこで本人に電話してみてと言ってみましたが、それは断られました。なんだか怪しい感じがしましたが、とにかくいとこに連絡してみることにしました。

つづく